住宅瑕疵担保履行法のお話。

feature.jpg

最近、タウンワーク(フリーペーパー)で社員募集をしているのですが、
困ったことがひとつおこりました。

なんと、それは

「振り込め詐欺」               らしい。

あるとき封筒が来て、中を開け、パッと見は2万いくらの
振込用紙と掲載内容の切り抜きが入っているので、あ、
掲載料ね、と思って経理に渡すと、

「これ、おかしくないですか?」

と。

「はい?」

とよく見てみると、請求元が福岡の住所。

確か足立のほうの代理店にお願いしたはずなのに・・・

しかも封筒自体良く見ると、

「Town Work 求人広告見本在中」

と。

見本在中で振込用紙????

で、その封筒の会社の名前が

「株式会社 La tune」

振込先が

「株式会社 La lune 代表 深見 美月」

??????

社名自体違うし・・・

その裏側には「一週間以内に振込を」・・・って

掲載料も良く考えればそんなに安くないし・・・

と、ここでやっと気づくわけです。

振り込め詐欺かと。

一応記載の電話番号に掛けるともちろん通じません。

少額なので、これじゃ何の気なしに振り込んじゃいます。

よくよく書いてあることを見てみると、求人広告をポスティング
しますとありますが、福岡からどうやって東京に???

求人見本でもないし。
自分で実際に出した広告ですから。

しかも使われていない電話番号の会社が???

とんでもない輩が日本中に様々な媒体を使って
こういうことをしているかと思うと、テレビをみて

だまされた

といっている方々をのことを他人事とは思えなくなってきますね。

読者の皆さんで、求人関係の方や総務、経理の方は
よく注意をしてみてみてくださいな。


それでは本日のお話スタート!!

――――――――---------------
住宅瑕疵担保履行法のお話。
――――――――---------------


今度の10月1日から施工される法律で、

「住宅瑕疵担保履行法」

というものがあります。


http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutaku-kentiku.files/kashitanpocorner/htdocs/index.html

関心の高い方でしたら概要は少しご理解いただけてる
かとは思いますが、<新築>住宅を買う際に大事なことですので
ちょっとお話を。


住宅(見てそのまま)

瑕疵(わからなかった欠陥)

担保(保証)

履行(行う)

法(法律)


ということで、<新築>住宅を買ったときにはわからなかった欠陥が
あった場合、保証をつけて購入者に安心していただく
法律ということになります。


法律ですから、10月1日以降の引渡しをする住宅には
必ずこの保証をつけるため、第三者の保険に建築業者が加入するか
または財力のある会社は供託といってその住宅を修理するために、
外部に貯金をしておかなければいけませんよ、という法律になります。

この供託金、小規模の建築戸数しかやらない工務店や
分譲売主は一軒当たり2000万円と超高額な供託をしなければ
いけませんので、保険にて対応ということになります。

ですが、年間500個を超える棟数を引き渡すような会社は
逆に供託のほうが安くなります。


ま、業界の話はさておきこれで全国一律何があっても
義務である10年保証の範囲(基礎、構造体、雨漏れ)に関しては
間違いなく保証されるということになります。


実はこれまでも、当社を含めて良心的なところであれば
第三者保証というのをつけていたのですが、
今回は義務化をすることで、消費者を保護しようと
国が動いたわけなんですね。


もちろん上記の箇所以外は10年保証の対象ではありませんので
設備や扉の建て付けなんてものは、各社の補償基準にのっとる
という形になります。

これにて実際的に保証されるのは


建築会社の資金不足や倒産によるリスク

保証対象かどうかを判定するあいまいさを排除すること


といった意味合いがとても強いということですね。

私が知人の紹介で先日リフォームにお邪魔したのですが、
築2年程度で当時雑誌に載ったくらいの素敵なおうちだったのですが、
完成と同時に建築会社が倒産してしまったとのこと。


現在建物自体には特にないのですが、軽微な変更をしたくても
建築した会社がないのでは頼む先がないということでの
出動でした。


建築前にコンペ形式で見積を取ったほかの建築業者も
今はすでにないとのこと。


そりゃ消費者はどこに頼んでいいかわからなくなりますよね。

ま、建物が一応完成しただけでもめっけものかもしれません。


他にも、地元の工務店の社長に聞いてみたら、建築途中で
倒産されてしまった建物を未払い分の残金で完成まで引き受けて
もらえないかと相談があったと。


その工務店は、いままでかかわってもいない建物を
払ってないお金分(中間金を差し引いた残金)で
建てるって言ったって、自分はそんな保証はできないし
そもそもその程度のお金では残りの施工はできない
ということで残念ながらお断りしたそうで。


確かにどちらの言い分もとてもよくわかります。


こういうリスクを回避するために第三者の保証って
とても重要なんですよね。


ということを担保(保証)するための法律だと思っていただければ
いいと思います。

この保険の加入義務は「建築会社」にありますので、
施主さんが自分で手続きをして入る必要はありません。


もちろん、その保険料(ざっくり一棟当たり8万円前後)のお金は
建築費に上乗せか、別請求という形にはなるのでしょうが、
もうこれは法律ですので安心料と思っていただければいいかと
思います。


これをきちっと理解したいと、国交省が主催するセミナーに
参加してきたのですが、見るからに地元の工務店の親父が
おっきなホールで

「なんでこんなことまでやらなきゃいけないだよ」

という主旨のことを壇上の担当の人に言ってました。

確かに、工業製品ではありえない10年保証なんて長期の
保証を義務付け、さらに建築確認(構造計算)の厳格化による
図面作成の長期化煩雑化、そのあとに更に出費をともなう
保証制度に強制加入と短期間に一気に来たのでは
知識とお金を持たない建築会社なんか利益がでるどころか
転職を考えないといけない事態にもなると思いますよ。

腕のいい工務店っていっぱいあるんですけどね、
そういうところが一番困っちゃうかもしれませんね。

建築の画一化、工業化が進んでいいものが淘汰されるような
ことにならなきゃいいですが。

これまで第三者機関が行っていた検査、保証内容と
ちょっと変わってきて、保証会社内部でも混乱があるとか。


現在の保証内容はとても厳格で、検査も緻密、施工指導も
とてもすばらしいと感じてうちでお願いしてきた制度だったの
ですが、今度の法律ではそれがやや省力化されるとのこと。

法律ですので全国一律の検査、保証でなければいけない
らしいですね。


では今度の制度ではどこがどうなったら具体的に保証されるのか。


実は明確にきまっていないそうで。

これまでは、「床が水平に対してどの程度傾いたら・・・
とか基礎がこうなったら・・・」というわかりやすい基準がありました。


先ほどの国交省のリンクにも記載されていませんので、
保証を引き受ける会社(国が指定)自体も基準がはっきりしていなければ
対応をどうしていいかわからないだろうなーと同情をちょっと
感じちゃいます。


また構造計算のときのように見切り発車の大混乱が
おこらなければいいなと感じております。


施行が先で詳細をつめるのが後、それに付き合っていくというのは
すでに我々は慣れてしまった感がありますが、ちゃんと
わかりやすくしてもらえればいいなと思います。

いずれにしても、消費者の皆さんにとってはこれから先
どこに建築を頼んでも、どこの分譲住宅を買っても
間違いなく10年保証を受けることができるということが
約束されるということですから安心です。


このあたりのごたごたは、我々業界と省庁で収めるべき
内容ですからご心配なく。


もし10月前に新築住宅の引き渡しを受ける方でご心配の
方は、その工務店が第三者保証に入っているか
ご確認をされてみるのもいいと思います。

現在の保証内容は、会社によっては将来施行される
この制度より厳格なものもありますので、そちらも
安心だと思いますよ。


/////////////////////
<本日のまとめ>
施行前から(工事の立場から)心配してもしょうがないので
信頼します、住宅瑕疵担保履行法。
やっぱり購入者には安心してどこからでも住宅を購入できる
というのが最大のメリットだと思います。
建築のお客様と話をしていて、必ず心配になるところが
この、「施工は大丈夫か?会社は大丈夫か?」という
ところですので、これでその永遠の心配にも最低限
約束がされるということになりますのでこれはいい話
です。不安が解消され、建物に意識が集中できる
体制を整えるというのは、建築会社にとっても一大
命題です。この制度を拍手を持って業者、消費者が
迎え入れることができるといいですね。
/////////////////////

センチュリー21針木工務店

針木工務店の家

コメント (2)

零細オヤジ:

はじめまして。
株式会社La Luneで検索して
こちらにたどり着きました。
我が社にも来ましたよこれ。
何時も迂闊なワイフ(…)が
流石に「これ怪しくない?」
と気付いて笑い話で済みました
がいや〜これでも引っかかって
しまう人がいるのでしょうか…。
唐突なコメント失礼致しました、それでは!

管理人:

コメントありがとうございます。
先日私のところにまたしても同じ手紙が届いたんですが、どっかで指導などないものなんでしょうかね。多分相当な数を出してるんでしょうから100人に一人くらいやられちゃってる人もいそうな気がします。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

店長:針木康行
お客さまの夢がかなえられるお店、 そのためのサポートができるようスタッフ一同がんばっております。
ぜひ一度、お気軽にご連絡ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。